2015年ノーベル化学賞予想

今年も恒例のノーベル化学賞予想をします。
歴代のノーベル賞受賞者は、過去 5 年以内にトムソン・ロイター引用栄誉賞を受賞していることが多いので、今年は 2011 年以降のトムソン・ロイター引用栄誉賞受賞者の中から考えることにしました。
その中でも以下の三点に当てはまるものに絞ってみました。

・理論化学、分析化学以外の分野 (受賞分野の周期的に)。
・受賞者の中にアメリカ人が入るもの(これまでにアメリカ人が入った受賞が多いため)。
・候補者が 3 人以下に絞りやすいもの。

残ったのが下の 7 分野になります。

「デンドリマーの開発と応用」
Jean M. J. Fréchet、Donald A. Tomalia、Fritz Vögtle

「量子ドットの発見」
Louis E. Brus

「Ames試験の考案」
Bruce Ames

メソポーラス材料の設計、応用」
Charles T. Kresge、Ryong Ryoo、Galen D. Stucky

有機 EL の発明」
Ching W. Tang、Steven Van Slyke

「ゲノム編集技術 CRISPER-cas 9 の開発」
Emmanuelle Charpentier、Jennifer A. Doudna

リチウムイオンバッテリーの開発」
John B. Goodenough、M. Stanley Whittingham

この中から筆者の偏見をもとに予想すると

◎ 本命 Bruce Ames
21世紀に入ってからはやはり生化学分野の受賞が多いため。
また、高齢な人ほどノーベル賞を取りやすい気がするため。

○ 対抗 Ching W. Tang、Steven Van Slyke
去年のノーベル物理学賞に続き、光る物質の開発が連続受賞するかも。
2011 年のウルフ賞受賞からも一般的な評価が高いことが伺える。

▲ 穴 Emmanuelle Charpentier、Jennifer A. Doudna
やはり生化学分野の受賞の可能性が高いので。

発表は 10 月 7 日です。結果を楽しみに待ちましょう。